04yモデル以降 ハマーH2 セカンドベンチシート リクライニングキット 取付作業概略

ハマー H2 専用リクライニングキットの大まかな取付に関してご紹介します。


エスカレード、タホ、ユーコンについても同様の作業となります。
但し、これらの車種は内装形状の違いから5段階しかリクライニングしない事になります。


★作業に最低限必要な工具類
・ソケットレンチ 13mm、18mmディープ
・スパナ 13mm、18mm
・トルクスレンチ TX30
・トルクレンチ
・その他必要に応じてドライバー、ヤスリ、電動ドリル等 (基本的には穴あけ等の加工は無くても取り付けられます)




★取付概要
最初にジャッキ、サードシート(簡易脱着式)、スペアタイヤ、スペアタイヤフレームを外します。
次にリアシートを全て車両から取り外し、車外に出します。外し方は、まず着座状態から座面のみを持ち上げます。
すると樹脂カバーが3カ所有りますので外します(ハメ込ミ式)。すると全部で4カ所のナット固定部があります。18mmディープソケットでナットを外します。
左右シートの中央部で台座が固定されていますので13mmソケット又はスパナで外します。
この時、シートヒーター装着車両はシートヒーターの電源コネクターを外しておきます。
次にシートバックを前に倒したカーゴ状態にしメクラ板(カーペット板)を外す(ハメ込ミ式)とナット固定部が4カ所有ります。このナットを外すとシートバック部分が車両から取り外せます。
十分なスペースのある車外に出して作業しましょう。

ヒンジの固定ボルトを外す為、シート表皮下部をめくります。シート表皮はシート下部が樹脂部品で固定されていますので、外します。はめ込み又はひかっけにて固定されています。マイナスドライバーなどでこじって外します。チャイルドシートのアンカー部分もシート表皮から抜いておきます。
シート表皮下部をめくると純正シートヒンジがシートバックサイド部分に固定するボルトが2本有りますので、外します。外す際一つ外しては一つキットに付け替えると言ったように作業すると間違いが無いでしょう。シート台座フレームには各3本のボルトにて固定されていますので外します。
ヘッドレスト可倒用ワイヤ、リクライニング操作用ワイヤが純正ヒンジに取り付けられていますので、一旦純正ヒンジから外し、キットにはヘッドレスト可倒用ワイヤのみ同じ様に取り付けます。リクライニング操作用ワイヤはキット装着後は使用しません。付属のタイラップで固定するか撤去します。
同様の作業で3カ所全てのヒンジを取り付けたら、車両にシート本体を取り付けて作業完了です。

商品には取付説明書が付いております。この取付作業概略はあくまで参考にご利用ください。

シート座面を上げた状態にし、フロアに取り付けられた外すカバーの
位置説明です。全てハメコミ式です。


シート座面を上げた時にあるカバーの左右外側を
外した状態です。
このように金属クリップにてはめ込まれているだけなので
真上に引き抜きます。


中央部のカバーを外した状態です。
ハメゴロシ状態になっており、
外すのはちょっと堅いです。


カバーを外したときのフロアへの取付ボルト位置説明です。
4箇所有ります。
18mmディープソケットレンチで外します。


シートバック(背中の当たる部分)を前に倒した時に
隙間を埋めるためにあるカーペット板を外した状態です。
はめ込まれているだけなので真上に抜きます。
クリップ一つ一つをマイナスドライバーなどで、
こじりながら抜くと破損がないでしょう。
無理矢理抜くと樹脂部分が折れる可能性もあります


シートヒーターのコネクターが有りますので
予め抜いておきます。


カーペット板を外した部分の下に有るフロアへの取付ボルト後ろ側です。
18mmソケットレンチで外します。


シート本体フレームが中央部で固定されています。
13mmメガネレンチなどで
外します。

これまでの作業にてシート本体が車両から外せます。


シート本体を丸ごと車外に出した状態です。

ヘッドレストが後ろに倒れた状態、シート座面を着座状態
にしてあるときにワイヤテンションが無いので手で抜きます。
ホルダ部分のプラスチックも抜きます。

リクライニングキットでは座面を上げると可動するワイヤは
使用しません。
付属のタイラップで周辺に固定します。



シート表皮の下部を外した状態です。画像のような形状の
樹脂部品にて引っかけてあるだけなので外します。


13mmソケットレンチにて、純正ヒンジを外しています


純正ヒンジ(グレー)とキット(銀色)です。ほぼ同形状ですので、
一つ外して一つ付けると言った風に付けていきます。

注意点としては、左側シートは両サイド共キットに交換するわけですが、
最初に内側を、次に外側をやります。このとき、外側ヒンジのロックを外し、
シートバックが前に少し倒れた状態でやるとネジ穴位置が合いやすいです。
キットには後ろに倒れたシートバックが戻るようにスプリングが付いており、
コレが効いてしまい穴位置が合いにくくなるためです。


キットを装着しました。ヘッドレスト可倒用のワイヤも取り付けます。
座面によって動くワイヤは使いません。


LH側もキット装着です。黒い半円形状のプラスチックガードを付ける際には
キットのネジ(M6−10mmスパナ)を一旦外して付けますが、キットの中に
つぶれないようにカラー(金色)が入っています。
ネジを外すと固定されていないので動かないようにラジオペンチなどで
持っていてカバーを取り付けます。
それほどきつく締め付ける必要はありません。

シートバックを固定する際は、純正のプラスチックブッシュをそのまま利用して下さい。

この後、シート表皮を元に戻すわけですが、純正状態には無いシートバック
を戻すスプリングが内側に有るため、樹脂フックがハメにくくなります。
ですがなんとか嵌められます。
短気な方は樹脂を少しカットされてますね(^^;



LH側は、シートバックを固定する際は、
純正のプラスチックブッシュ(黄色の矢印)をそのまま利用して下さい。
段付きボルトはLH側のみです。

シートを車内に戻し、外したときと逆の手順で取り付けていきます。
シートヒーターの線やコネクターをシート本体フレームで潰さないように
注意して下さい。

装着後はこのように収まります。

作動確認をしてみて下さい。後ろには6段階倒れますが、車両誤差もあり、
6段目が内装に干渉してロックされない事があるかもしれません。
ロックされない状態での着座は危険ですので絶対におやめ下さい。

作業お疲れ様でした。
また作業で気が付いた点や製品に対する感想などが有りましたら
ご一報頂ければありがたく思います。