シボレー トレイルブレーザー リアシートリクライニングキット 取付作業概略

トレイルブレーザー専用リクライニングキットの大まかな取付に関してご紹介します。

★作業に最低限必要な工具類
・ソケットレンチ 13mm、18mmディープ
・スパナ 13mm、18mm
・トルクレンチ
・その他必要に応じてドライバー、ヤスリ、電動ドリル等 (基本的には穴あけ等の加工は無くても取り付けられます。キットそのものの加工は絶対に行わないでください。)



★取付概要
リアシートの背もたれ部分(シートバック)を全て車両から取り外し、車外に出します。外し方は、まず着座状態から座面のみを持ち上げます。
すると全部で3カ所ナット固定部があります。18mmディープソケットでナットを外します。
次にシートバックを前に倒したカーゴ状態にしメクラ板(カーペット板)を上げるとナット固定部が4カ所有ります。このナットを外すとシートバック部分が車両から取り外せます。
十分なスペースのある車外に出して作業しましょう。
シートヒンジのサイド部分にそれぞれ各2本ボルトにて座面の台座が固定されていますので、13mmソケットレンチ又はスパナにて外します。
シート表皮はシート下部が樹脂部品で固定されていますので、外します。はめ込み又はひかっけにて固定されています。マイナスドライバーなどでこじって外します。
シート表皮下部をめくると純正シートヒンジがシートバック再度部分に固定するボルトが2〜3本有りますので、外します。外す際一つ外しては一つキットに付け替えると言ったように作業すると間違いが無いでしょう。ヘッドレスト可倒用ワイヤ、リクライニング操作ワイヤが純正ヒンジに取り付けられていますので、同じ様にキットにワイヤを取り付けます。
同様の作業で4カ所全てのヒンジを取り付けたら、キットのヒンジに座面の台座を取り付け、車両にシートバック本体を取り付けて作業完了です。

ワンポイント!!
@65%側シートをフロアに固定後、スムースに動かない場合は左右ヒンジの角度が違った状態でフロアへのナットを締め付けている事が考えられます。一旦ナットを緩め、左右角度をきちんと合わせてから固定すれば問題解決致します。

A18mmディープのソケットレンチは一般に販売されていないことが多く入手困難です。どうしても手に入らない場合、あまりお勧めは出来ませんが、19mmディープソケットレンチの6角(12角は絶対不可)で、丁寧に作業すればナットを外すことが可能です。


B作業は安全な場所に車両を止め、二人以上の成人が手袋をして怪我の無いように気を付けて行いましょう。

商品には取付説明書が付いております。この取付作業概略はあくまで参考にご利用ください。

製造元 有限会社福伸工業
E-MAIL: sunrocky@fukushin-ind.com 

座面を上げ、シートバック(背面)を固定するスタッドボルト
&ナット中央部のカバーの位置説明です。
全て18mmディープソケットレンチにて外します。


中央部のカバーを外した状態の画像です。
カバーを外したらナットを外します。
クリップにて数カ所固定されていますので、クリップも外します。


シートバックを前に倒し(荷室状態)、カーペット板を上げるとナットが
見えますので、18mmディープソケットレンチにて外します。
またカーペット板をシートバックに押さえつけている線バネは、
リクライニングキットがスムーズに動かない場合は、外します。
何年か乗っている車の場合、バネが弱くなっているので、そのままでもスムーズに動くでしょう。
線バネを外すと荷室状態にする際目隠しのカーペット板が
自動で作動しなくなりますので、手動で動かす事になります。


左席のシートバックを車両から出した状態です。
シートベルトの金具やシートヒンジ台座部分に金属製クリップで留められている箇所があります。
ナットできちんと固定しますので、クリップはリクライニングキットでは使用しません。破壊して取り外しても特に問題ないです。GM社が製造工程上やりやすい為に付いている部品だと思われます。

シートバックに取り付けられたシートヒンジサイドに
ボルトにて固定されたシート台座部分を
13mmメガネレンチ等で外します。
一つのシートバックに対し、両サイド各二本(M10)、
計四本固定されています。


シートバック表皮を剥がします。
シートバック最下部はこの様に釣り針の様な形状の樹脂部品にて
引っ掛けて固定されていますので、細いマイナスドライバーなどで
引っ掛け部分をこじって外します。外した後はめくり上げます。

内部にも数カ所プラスチックブッシュで固定されているので、ブッシュを抜いてください。


シートバックサイド部分にシートヒンジが固定されていますので、
13mmソケットレンチで外します。
各箇所2〜3本のボルトで固定されています。

シート表皮はストレス無くめくり上げられます。


ボルトを外すとシートヒンジが外れますが、各作動用ワイヤが
繋がっていますので破損させないように外します。
ワイヤを二本外せばシートヒンジは外せます。

画像で、上側のワイヤがリクライニング操作のためのワイヤです。下側はヘッドレスト可倒用のワイヤです。

GMシート内部の鉄板はバリだらけで、素手での作業では血まみれになります。手袋必須です。

左が純正シートヒンジ
右がリクライニングキットです。
ほぼ同形状ですので、
一つ外して一つ付けると言った風に付けていきます。

このヒンジは左最外側のヒンジになります。



リクライニングキットに純正状態と同じようにワイヤを取り付けます。
その後、純正状態と同じようにボルトにてシートバックに
リクライニングキットを取り付けます。
ボルトは純正品をそのまま使用します。


この画像は左席(65%)シート内側のヒンジを外している模様です。
全てのヒンジ(4箇所)をリクライニングキットに取り替えます。

左席内側にリクライニングキットを取り付けました。
カーペットボードは説明書を参考に少し曲げてください。
曲げないとリクライニング操作が堅く、最悪の場合、リクライニング操作のワイヤは破損することがあります。

右席にリクライニングキットとカーペットボードを取り付けました。

右席を先に車両のフロアへ固定します。キットに付属のワッシャをナット締め付け時に使用します。

右席、左席の順に車両フロアへ固定します。後期モデルではナット先端の保護カバーが画像のようにキャップに変わっています。

リクライニングキット取付完了です。操作レバーによる可動がスムーズでない場合はご購入の販売店までご相談下さい。

お疲れ様でした。
また作業で気が付いた点や製品に対する感想などが有りましたら
ご一報頂ければありがたく思います。

作業時間の目安
達人:50分
凡人:150分